短期間で数学とプログラミングが得意になるきっかけをつかむ方法~Python編~

※本コラムは解説動画が公開されています。このコラムを読みながら動画を見られると理解が深まると思います。動画はこちらをご覧ください。

こんにちは。吉政創成の吉政でございます。

プログラミング初学者の方で理解が進むのに時間がかかってしまう場合や、苦手意識を感じ始めてしまうきっかけに、数学があります。数学とプログラミングは割と密接な関係にあるため、数学が全くダメなのにプログラミングが得意という人はあまりいないと思っています。

私はPython3エンジニア認定試験を仲間と運営していることもあり、初学者むけのセミナー講演を行うことが多くなりました。その際に「学生時代にあまり数学が得意でなかったのですが、プログラマーになりたいので、数学を克服する方法を教えてほしいです」や「プログラマー未経験なのですが、短期間でプログラマーとしての仕事に就きたいので、効率的な学習方法を教えてほしい」のような質問をいただくことがあります。

プログラマーとして仕事をするには数学の理解が前提で、プログラミングの書籍を読んでも数学がある程度理解していることが前提になっていることも多いです。今まで数学が得意でなかった方がプログラマーを目指そうとした場合、数学とプログラミングの両方を学ばなければいけないので、苦戦する場合があります。この二つは全く勉強しなくても会得できるものではなく、勉強はしなければいけません。しかしながら効率的な方法があると思っています。

数学とプログラミングを同時に効率的に学ぶ方法Python編

ここでは、Pythonを例にとって、数学とプログラミングを同時に効率的に学ぶ方法をご紹介したいと思います。ここで紹介する方法はあくまで一例ですので、興味がある方は、実際にやってみて、自分なりに合った方法を見つけながら進めるのが良いと思っています。

方法その1:独学とスクールの同時学習を行う

この方法のポイントは数学とプログラミング、独学とスクール通う方法をダブルで同時に行うことです。このように書くと、「学校に通うお金がありません!!」という声も出てきそうですが、スクールに通うことで理解する時間を短縮できるのと独学より基本や本質の理解度が増すため、受講料の元が取れると思います。ちなみに、このコラムを掲載いただいているインターネット・アカデミーはPython認定スクールとして評価が高い学校です。Python講座の金額と教育ローンのイメージは以下に記載がありますので、興味がある方はご覧ください。

インターネット・アカデミーPython講座
https://www.internetacademy.jp/course/programming/chair_py.html

さて、今回の数学とプログラミングを同時に学ぶことと、数学とプログラミングが密接な関係があることを思い出してほしいです。例えば学校に通うことで、学校で数学の質問もできるはずです。特にPython講座なら、数学は密接な関係があるので、なおさら聞けるはずです。インターネット・アカデミーのような自習室を公開しているところであれば、先生にも質問しやすいと思いますので、そういう環境もぜひ活用してください。

独学だと、どうしても理解に時間がかかってしまいます。特に躓いたときに、かなり時間を取られますよね。スクールであれば、わからなければその場で聞くことができます。そして独学とスクールを同時に行うことで、それぞれが反復で学習が効率的に進んでいくため、より理解が速く、深くなる傾向があると思います。

その2:独学用の本は書店で理解しやすい本を見つけ何回も読む

まず、独学用の本の選び方の話です。Amazonの評価を見て選ぶことや、先輩プログラマーの方のお勧めの本を選ぶのもありかもしれませんが、私のお勧めは、書店で立ち読みして、現状の自分に合ったレベルかどうか、読みやすいかどうかを確認してから買うことです。Amazonの評価を見て購入した本や、先輩推薦の本は良本だとは思いますが、理解しやすい本というのはその人によって違ってくると思っています。良い本でも、現状の自分の知識が足りなければ、読むのに時間がかかります。また、どうしても文体が理解しにくいような場合があります。それは書店で実際の本を見て、自分にとって理解しやすいかで判断するのが一番だと思います。自分に合わない本だと、理解に時間がかかりますし、すぐに眠くなって、一向に進まないようなこともありますよね。

そして、これだ!という本を見つけたら、何回も読むことです。特に数学では効果的な方法です。数学が苦手な人の多くは、「そもそも数式の意味が分からない」や「何のために勉強しているのかもわからない」ようなことが多いです。ちなみにプログラミングも同じで、文法や制御構文を最初に学んでも、初学者にとっては、それがどういう風に役に立つのかもわかりにくいことがあります。

そのような人にお勧めなのが、とりあえず繰り返し読むことです。これは中学校時代、数学が苦手だった私が、高校時代に大学全国模試で数学が常に偏差値75以上、全国二桁位を数回とれた方法でもあります。繰り返し読むことで、本質が見えてくるのが数学だとも思っています。そして数学は一度本質がわかると、習っていない部分もどんどん見えてきて、理解が一気に進むのが数学なので、自分に合った本を何回も読むことを本当にお勧めします。プログラムの学習方法でも写経と呼ばれる、コードをひたすら打ち込む学習方法があると思いますが、それと同じです。ひたすら読むのが大事です。

Pythonであれば、分析系の話も少しできるようになった方が今の時代は良いと思うので、数学は微分積分・線形代数・確率統計の高校数学レベルの本を書店に行って、自分に合った本を見つけて、ひたすら繰り返し読むことをお勧めします。ちなみに大学受験の時の私は、本の表紙に1回読むごとに★マークを付けて、★が5つついてら次の難易度が高い本という感じで、学習を進めていました。

まとめ

この方法のポイントは以下になります。

・いつでも聞ける環境をスクールで作る
・学習はスクールと独学の両方向で行い、理解の効率を上げる
・独学は自分に合った本を何回も読み、本質を理解する

この3つのポイントを抑えたこの方法で、「わかる!」「できる!」のきっかけができるはずです。今回はPythonを例に書きましたが、他の言語でも活用できる方法です。是非お試しください。

<著者プロフィール>
吉政創成株式会社 代表取締役 吉政忠志
マーケティング歴25年。ノベル、SAP、ターボリナックス、インフォテリアであーけティング管理職を経験し、2010年に国内初のマーケティングアウトソーシング専門会社である吉政創成株式会社を創業。Linux、XML、PHP、Ruby on Rails、Python、ウェブセキュリティ、KUSANAGI、IPv6の検定試験を立ち上げる。過去にはIPAの専門委員や文部科学省のXML教育推進委員も歴任。

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